3時間目の世界史が終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に「ハアァ…。」大きく溜め息をついてると、早紀がやって来て、「何、溜め息ついてんの?また、あの謎隣人と何か有ったの!?」 と鋭い 突っ込みを入れてきた。机に突っ伏していた私が、上目使いで早紀を見ながら 「分からないの…。知れば、知る程分からないのよ…。謎が深まるばかりで…。」そう言って、机に視線を移した。