太一は、荻野さんが気に入ったのか、
ピッタリとくっついて離れないでいる。

こうして二人並んでると、太一は荻野さんに、そっくりだ。

当たり前か…親子だから。


式の間も、太一は、荻野さんの膝の上にキチンと座っていた。


本能的に、求めてるのかなぁ…。


式が終わる。


披露宴はしないと早紀が言っていたから私達は、夜の飛行機で、フランスに帰る事になっている。


荻野さんを見られるのも、これが最後になる……。