「太一のママって…ありさ…?」


「ママぁ!」


太一が、私に抱き着いて来た。


「ありさ…まさか…ホントにありさ?」

ゆっくり、荻野さんが近付いて来る。


全然、変わってない……ううん、かなり大人っぽくなった。

「お久しぶりです。荻野さん…。」


上手く、話せないや……。


「久しぶり。元気だったか?」


柔らかく微笑む、
荻野さんからは、昔の刺々しさが消えていた…。


「もうじき、式始まるから行こうか?」

「はい…。」