「わりっ!先に行くから。
バイト有るから、ちょい遅くなるけど」

「分かった…。
行ってらっしゃい」

あなたを見るのも、これで最後だね…。

でも…私は泣かないよ?


私の中には、あなたが居るから…。


「行ってきます。」

フレンチキスを交わして、荻野さんは
いつもの様に大学に行った。


少しずつまとめておいた荷物を、クローゼットから取り出して、空港に行く準備をした。


「有難う…バイバイ…」


ドアを閉めた。