「入って?」


中に入ると、そこは誰かが住んでいたであろう民家だった。

鍵もなくて、少し
埃っぽい感じ。


靴のまま、修司と部屋に上がる。


「勝手に入ったらヤバイよ……。」


「ここは……婆ちゃんが住んでたんだ」

お婆ちゃんの家?


「爺さんが、借金作って払えなくなったから、夜逃げしたんだ…。」