ボストンバッグに詰めれるだけ服や、化粧道具、学校の荷物なんかを入れた。


「おし、行くぞ。
荷物…貸して?」


私の肩に掛けていたボストンバッグを持ってくれた。


「有難う。」


歩きながら早紀に連絡を入れた。


さっき起こった、修司との事、落ち着くまで家に泊めて欲しい事を伝えると、
『おいで』と即決してくれた。


「手…繋いでいい?」


「ああ…。」


荻野さんと手を繋いだ。


夕焼け空の中、二人で手を繋いで歩く。
私達二人の未来も、この手の様に、繋がってたら良かったのにね…?