「だけど、このままって訳にはいかねぇよな。

この部屋から出るんだ、ありさ。」


「そう…だね。」


私だけなら、何されても耐えるけど、
お腹の中の赤ちゃんに何か有ったら…。

「俺の部屋でもいいけど、バレるの時間の問題だし………。お前といつも一緒にいる友達の家に厄介になれないか?
知らないんだろ、家!?」


「聞いてみるよ。」
「とにかく、荷物まとめろ。
いつ、ヤツが戻って来るか分からないからな?」


「分かった。」