「ありさ、警察に被害届け出すか?」


服を着替え終わった私に現実を突き出してきた。


「警察…?」


「そうだ。
ヤツはまたきっと、此処に来る…。
そうならない為にも届けを出すか?」


首を横に振った。


「何でだ?」


「そんな事しても、何にも解決しない。
元はと言えば、私がいけない…。

修司と付き合いながら、荻野さんとも
関係もって、
揚げ句、別れてってむしが良すぎたんだよ……。

これ以上…修司を傷付けたくないよ。」

「分かったよ。
ったく……お前は、何処までバカなんだかな…?」


溜め息をついて、私の頭を軽くポンとした。