「クソッ!!
許さねぇ……。」


「止めて…?
お願いだから、仕返しとかしないで?」

「お前……こんな事されて、アイツをかばうのか?」


荻野さんの顔は、怒りに満ち溢れていて、目つきが鋭くなっていた。


「違うよ……。
庇うんじゃないよ。こうなったのは……修司をあんなにさせたのは、私のせいなの……。
だから……止めて?あなたは、医者になる事だけを…考えて……。」


「ありさ…バカヤロウ……。」


もう一度、私を抱きしめたけど、この時荻野さんは、泣いていた……。


声を殺して、私の為に静かに泣いていたんだ……。