それから私は、小さな子供の様に、ただ泣いていた。

涙って…以外と枯れないものなんだね。

「ごめんな……。
嫌な事させたな?
でも、これからは、俺がお前を守るから……。」


私の背中をずっと
その大きな、ゴツゴツと骨ばった手で
撫でてくれていた。
この手で、包んでくれていたら、私は何も怖くないと思えるの……。