予約もとり、早紀と病院を出た。


「三ヶ月かぁ。
ホントに、ありさはお母さんになったんだね。」


「うん。そうだね」

「中井君には、何て言うの?
妊娠の事言うの?」

「言わない。
これは、私の問題だから…。
やっぱり片思いの人が忘れられないからって、
その人だけしか愛せなかったって…
正直に言うよ。」


「そっか…。
少し揉めるかも知れないけど、無理だけはしないでよ?
ありさ、一人の体じゃないんだからね」

「うん。有難う。」