「笹峰 ありささぁ~ん、診察室にお入り下さい。」

少し、小太りなベテラン看護師さんが、名前を呼ぶ。


「あ、はぁ~い。
んじゃ、行ってくるね?」


「いってらぁ~。」

早紀に見送られて、私は診察室に入った。