「何…言ってんの？気は確かなの？」


「大丈夫だよぉ。
私、ちゃんと産んで育てるから…。
荻野さんには、夢を叶えて欲しいんだぁ小児科医になって、助けてあげて欲しいんだよね。
だから、私の妊娠は言わない。
この子は、私の子供として、私が育てる。」


「ありさぁ…そんな簡単に決めないで、ちゃんと考えなよ。まだ、私ら高校一年だよ？
遊びたいし、お洒落だってしたい年頃なのに、何でそんないばらの道を行くかなぁ…。」


「心配してくれて、有難うね。
簡単じゃないから…。

愛した人の子供のお母さんになれるんだよ？

素敵な事じゃん？

この子の親だって、今しか出来ない事だと思うから…。」


「ありさ。
あんたの性格は、一度言い出したら、曲げないもんね？

明日、病院行こう？私も付いて行くからさ？」


「有難う…早紀。」