「もう少しで、治療も終わる…。
それが終わった時、俺は……お前を奪いに行く…。」


真顔で私を見据えていた。
荻野さんは、冗談なんかじゃない…。

真剣にそう思ってるんだ…。


「荻野さん……もう遅いよ…。

私は…修司のものなんだよ…?」


「修司のものって……別に結婚してる訳じゃないだろ?

だったら…修司のものだと言うなら、
何で、俺を部屋に入れた?
こんな状況で、俺に何されても、文句言えないよな?」


「荻野……さん?」