「んじゃあ…行こうかな?」

「そうこなくちゃ!じゃあ決まりな?」
小さくガッツポーズする中井君に、少しだけキュンとした。
でもそれは、荻野さんに感じた気持ちとは、ちょっと違うくて…。

店で色んな話しをした。

「ぼちぼち出る?」
中井君が携帯を開いて時間を見た。

「そうだね。
コーヒーも無くなっちゃったしね。」

「んじゃ、行きますか?」

カップをトレイに置いて、鞄を持った。