「ありさぁ、やっと彼氏出来たかぁ。

マジおめでと。

今度ダブルデートしたいよねぇ。

あっ…そうだ!

それいいかも。私、企画立てるからね?
きゃあ、楽しみぃ」
ハアァァァ…。

早紀に話したら、もうこの状態だ…。

お花をしょった、乙女になって、目をキラキラさせてる。

ダブルデートねぇ。
てか、やっととか言った?

文句の一つも言ってやりたかったけど、乙女全開の早紀に今
何言っても無駄だ。
そんな時、携帯が鳴った。

「もしもし…。」

「もしもし、俺、

裕二。ありさ放課後暇?」

電話の相手は、中井君だった。

「うん、何もないけど?」

「一緒に帰らねぇ?」