電車に乗って、やっと遊園地に着いた。
「行こ!ありさちゃん。」

「う…うん。」

入場券売り場に着いた。

「あ…、私も出すから。」

鞄の中から財布を取ろうとすると

「いいよ。誘ったの俺だし、俺出すから。」

「え…いいよ。私も…」

そう言いかけた時

「いいよ。こういうのは、男が出すの。」

鞄から、財布を出そうとした私の手を押さえた。

いちいち、スマートだ。

「さっ…行こう。ありさちゃん。」

私の左腕を掴んで、場内へ入った。

「うわっ!すげぇ!ありさちゃん、何乗る?」

中井君が、小さな子供みたく、はしゃいでる。