「んで?廃人と化した原因は何?

また、荻野太郎絡み?」


「そう…。実はね、荻野さん…。」

昨日の事を、早紀にぶちまけた。

「可哀相…荻野さん。そんな過去が有ったなんて…。」

シェイクを置いて、涙を浮かべてた…。
「ありさぁ…辛いけど、もう諦めな?

荻野さんの気持ち考えたら、ありさ辛くなるよ?

ありさには、幸せな恋して欲しいもん。
ありさは、笑ってなきゃ…。私、見てられないよ…。」

「早紀…。」

ブレザーのポケットから、ハンカチを出して、涙を拭ってた。

「ん…。分かってる。そんなの、私が一番分かってるよ?

ダメだから、はい次って訳にいかんでしょ。」