酷…い。そんな親がいる…の? 体に力が入んないし、一人でに涙が溢れてくる…。 「10歳の時、母親は新しく出来た男と逃げたんだ…。俺を置いて。 何事も無く、買い物にでも行く様にな。ずっと待ってた…。あんな女でも母親だし、すぐ帰ってくると思ってたんだ。学校に来ない俺を心配して、担任が尋ねて来てくれたのは、それから二日してだった。事情を説明したら担任は必死こいて探してくれた。でも…何処にもいなかった。ようやく気付いたんだ。捨てられた事に…。それから俺は施設に入れられて、高校卒業してから、奨学金貰いながら大学に通ってるけど、生活費は俺が稼がなきゃいけないから、ホスト生活…。」