「んで?どうして、こんな時間に座り込んでたんだ?」 「逢いたかったの…。どうしても、逢いたくて、声聞きたくて…。」 久しぶりに逢う荻野さんは、バイトから帰ってきたばかりというのも有って、かなりお酒臭く、顔も少し赤かった。 「お前さあ、こんな時間に一人暮らしの男の…しかも、酔っ払った男に逢いたかったって、自分で何言ってるか分かってんのか?」 「分かってるよ? もう…子供じゃないし…。」