そう耳打ちしてきた。 「ハアァァァ!? 何で、私とあなたが消えなきゃなんないの?しかも、二人で。」 「何でってそんなの決まってんじゃん。俺、ありさちゃんに一目惚れしちゃったみたいなんだよね?飯島に取られる前に何とかしなきゃって焦った。」 急にマジな顔をして、そんな事言うから返事に困る。 「あの…私…。今日そんなつもりで来たんじゃなくて、ただの人数合わせで来たの。それに私、好きな人が…いるし。」何故かコイツの顔が見れない。目を見ると、吸い込まれてしまう位、綺麗な目。だから俯くしかなかった。 「好きな人って、彼氏!?」 俯く私を覗き込んできた。 「彼氏っていうか…まだ、片思いだから…。」大人のキスしたけどね…。