その指をギュッと握って自分の頬にあてて目を閉じた。



切なくて苦しかったファーストキス


泣きそうな俺を宥めるような優しい二度目のキス



目を開けると目の前にいる彼女と視線が絡み合う。どうしょうもなく溢れてくる好きだという気持ち。



「好きだよ……本当に大好き」


「私も……」




顔を傾けて唇を重ねた三度目のキスは不意打ちでも何でもない。



きちんと想いが通じ合ったキスでドキドキして



一番幸せに感じたキスだった――……