二人はラブホテルに入った。
「ねえ衛、先にシャワーを浴びてきて」
「わかった。全身くまなく洗ってくる」
衛がバスルームに入ったのを確認し、エリザベートはバッグの中から注射器を取り出して、自分の腕に打った。
(あああ・・・極楽気分、夢心地・・・)
ベッドに腰掛けてぼんやり思考停止していたエリザベートに、ホカホカした衛が戻ってきて、彼女の横に腰掛けた。
「エリザベート。僕は警察官だから、セックルも正しいやり方でやるよ」
「正しいセックル?」
興味をそそられたエリザベートは瞳に意識を読みがえらせ、聞き返した。