でも久しぶりに学校で心から笑えたし くだらないバカをしたりできた。 いつも彼の視線を意識して、 嫌われないようにって必死だったから……。 橋本優架(はしもとゆうか)、 高校2年の夏。 私は、高くて青い空に手を伸ばして 誰かに届こうと必死だったんだ。