いつも花屋で着るエプロン姿しか見ていなかったから、上から下までオシャレに決めた友紀を見るのはとても新鮮だった。そしてまた、あの風が吹きそうになったのに気付き、順之助は首を振った。
「あっ、嫌だった……?」
「いや、違うんです! もちろん大歓迎ですよ! むしろ、友紀さんに読んでもらえるなんて恐れ多いです」
「なんだ、よかった! じゃあ読ませてね! 本か何か、あるの?」