「えっ? 誰が?」
新しく入ったストラップを袋から取り出す作業を一時中断し、順之助は聞いた。
「一ヶ月くらい前に入った可愛い女の子。名前は……なんだったっけな?」
「細川?」
言いたくはないけれど、該当するのは彼女ぐらいしかいない。
「そうそう、その子」