テレビ番組のように正解発表をいたずらに引き延ばすこともなく、彼女は言った。
「二十三です。残念でしたぁ」
「えっ、本当に!? 俺より年上じゃないですか」
「おいくつなんですか?」
「今年で二十一です。ふたつ下?」
「そうなりますね」
そこで二人のそれぞれの店が見える地点まで戻って来た。