どれくらい待っていたのかは分からない。
あたしは、いつのまにか窓辺に座ってウトウトしていた。
だけど微かに車の音が聞こえた気がして、フッと意識を取り戻す。
目を擦りながらも外に目をやると、ちょうど海里が帰ってきたところだった。
帰ってきた……。
神様、あたしにチャンスをくれたんだと思っていいですか?
あたしは部屋を飛び出して海里の元へと走る。
もう日付が変わって、深夜1時になろうとしていた。
空を見上げると、たくさんの星がキラキラと瞬いていて、
あたしを応援してくれているんじゃないかって錯覚しそうになる。
あたしの未来も、こんな風に輝けるかな?
海里の側にいられるだけで、あたしの世界はキラキラ光輝いて見えるんだ。
海里だけが、あたしの世界を色づけることができるから。