「ごめんなさい。三尾君付き合うことはできない。」
「どうして?昨日 爽と付き合ってないって言ってたじゃん。」
詰め寄ってくる三尾君が怖い。
後ずさるあたしに気がついた三尾君は 近くにあった椅子に腰をかけた。
「そうなんだけど・・・。今は付き合ってないけどあたしは爽が好きなんだって気がついたの。 三尾君じゃなくて爽の隣にいたいって・・・・。
だから・・・ごめんなさい。」
視線を下に向け ふぅ。とため息をついた三尾君は立ち上がり あたしの前へと向き直る。
「・・・そっか、わかった。返事聞かせてくれてありがとな。」
「ううん、あたしの方こそありがと。」
「じゃあ、俺教室に戻るな。」
三尾君は準備室を出て行った。