「俺か?
毎日ダメ出しばっかだよ。
いいところなんかないみたいでさ、正直逃げ出したいって何度も思った。
今日だって真緒が少しでも弱音を吐いたら一緒に辞めれるんじゃないかって・・・・。
でも 真緒が弱音吐かずに頑張ってるって聞いて 俺はまだまだ甘えてたんだって分かった。」
「あたしは爽がいるから頑張れるの。あたし達は一人じゃない。」
あたしは爽の手をギュッと握った。
「あぁ、そうだよな。」
「そうだよ、それに爽があたしを守ってくれるんでしょ?
強くなってもらわなきゃ。」
「あぁ、強くならなきゃな。今のままだと俺が真緒に守られてるな。」
爽の頬が緩むのを見て ほっとした。
あたしは爽がいなきゃ何にも出来ないんだから。