「レッスンどう?上手くいってるのか?」 ミネラルウォーターを一口飲んで爽は話し出した。 「んー、まぁまぁかな? 発声練習したりしてるよ。 録音した自分の声って毎日毎日 違って聞こえるんだ。 それを聞いてたらまだまだあたしにはムラがあるんだんだぁって痛感させられてるよ。」 爽の手からミネラルウォーターを取り上げた。 「そっか、真緒も頑張ってるんだな。」 「爽の方こそどうなのよ?」