爽やかな顔で挨拶する永浜悠を見ると、なんだか睨みたくなった。 と言っても永浜悠にはなんの罪もない。 私の平和な日常を返せ―!! 心の中で叫んでみた。 しかし、口に出さなきゃすっきりしてくれなかった。 朝から疲労感が私を包む。 「綺羅、どうしたの?」 あんたのせいだし! …なんて言えるわけもなく、 「なんでもないよ。」 と普通に返す。 ふーん、と永浜悠は言う。 モテるって罪…