「帰ってください。私はアンタとはつき合わない」




それだけ言い残して、私は悠の家に向かった。





中村に言われた事が頭をよぎる。




両想い…か。




好きになりたい。




誰か答えを頂戴?




「綺羅…なんで泣いてるの?」



「悠…ごめんなさい……」




悠は黙って私を抱きしめてくれた。