それからなんだか、一人の時は誰かに見張られている気がしてしょうがない。 後ろから誰かがついてきているんじゃないかとか、待ち伏せされているんじゃないかとか。 だから余計に悠と一緒にいた。 悠と一緒にいると、一番安心できるから。 悠の温もりに包まれれば、なにもかも忘れることができたから。 でも、中村はいた。 私を見ていた。 それはその内確かなものに変わっていった。