俺はリュック一つ分の荷物だけを持って家をでた。 田舎とは全く違う都会の風景。 「猫、いればいいな…」 ふと懐かしくなった、田舎の猫たち。 街には、街の猫がいるのかな。 どんどん流れ変わってゆく景色を見ながら、電車に揺られていた。 悠は俺という存在を知ったとき、どんな反応を示すだろう。 「悠と、友達になれたらいいな…」 こんな事考えちゃダメかな? 俺にとってのただ一人の友達になってほしい。 _