そうです、全てはあの星の出来事。

 まるで大きな涙のようなその星は、太陽に煌きました。いえ、ユイのように宇宙的な存在になった子供が以前にもあったとするならば、それは比喩ではなく誰かの涙なのかもしれません。
 
 それほど、切なく愛しい輝きを持つ星でした。

 けれども……
 「四つ目…」
 とユイは『天王星』の言葉を思い出します。
 けれども、その星の名前すら彼女は思い出す事ができません。


 「この星なんだよね…。でも……」
 でも、いったい、この星の何処に下りればいいのか。

 ユイは耳を澄ませます。
 「………」
 しかしあれほど励ましてくれた皆の声は、もう聞こえませんでした。
 誰もユイに答えを教えてはくれないのでした。
 励ます事はできるでしょう。支える事はできるでしょう。
 しかし真実は自分で見つけるしかないのです。