「結衣ったら!もぉー終わったの!」

「私の話は、まだ終わってないよ!」

美奈に頬を引っ張られながら宗吾さんに笑顔を向けた。

宗吾さんも美奈も大好き。
お母さんもお父さんも。

「あ、私そろそろ帰らなきゃ!結衣、また明日来るね」

「うん。絶対だよ」

「分かってる♪甘いホットケーキ持ってきてあげる」

美奈のホットケーキは、甘くて美味しい。
料理上手だから、いつも味見をしていた私。

ちょっと太ったり…
「楽しそうだったなぁ」

「久しぶりだったしね♪」

「俺といるより?」

え?珍しい…
てか、初めて見たぁ!

すねてるの?
嬉しい。嬉しすぎるよ…

「宗吾さんといても楽しいよ?」

「本当?」

「うん!大好きだよ!」

…って!言っちゃたよぉ!!

私ったらぁ…