げんきに呼び出されていたあたしは、早く戻らなきゃ‥!

と駆け足で体育倉庫裏に向かっていた。


―――――――‥

げんき『ね?けんやの家って‥行ったことある?』

何それ。そんな用件?って思ったけど一応答えた。


ゆか『ないけど‥で?』

けんや『ま、見てのとおり、けんやってお金持ちなんだよね〜っ』

ゆか『は?』

げんき『それでさあ、やっぱ婚約者とか、いるわけ。金持ちの』

ゆか『何が言いたいの??』

げんき『まだ分からない?』

ゆか『‥‥』

げんき『ふぅ、ゆかチャンと付き合ってるカラけんやは婚約者と付き合えないの!ってコトは、ゆかチャンは、けんやの親からしたら邪魔なんだよっ』

ゆか『‥ぇ?』











邪魔‥。邪魔‥?

ずっと、あたし‥
邪魔だった?

無料して付き合ってた?





一瞬で頭が真っ白で

目の前が真っ暗になった‥