一時間前は、浮かれてたのに。

なんて、思いながら、丘の上の広場のベンチにぐったりと座る。


ブレザーのポケットからケータイを取り出すと、完璧遅刻の時間で。


はぁ、
と溜め息をついた。


・・・唯佳は、先輩がスキだったのかなあ?

じゃあ、昨日の唯佳はなんだったの?

今までの相談は?



・・・っ・・・!



あたしは、頭をぐしゃぐしゃっ、と掻き乱した。