どんなに儚い夢でも


 どんなに脆い愛でも


 あたしはただ、信じていました。


 だってあたしは

 “運命”や“永遠”を

 信じているから。


 ねぇ、あたしは深い深い森の奥に


 彷徨ってしまったの?


 ねぇ、出口を教えて。

 だれでもいいから、

 この手を取って。



 第一章 森の中