「知ちゃん大好き~!!」

「キモイ!離れろ!!」


朋ちゃんは私の腕を振り払うと、
大げさな音を立て席に着いた。


キーンコーン…


「よっ!お前やるじゃねぇか~
 Cクラスに来るなんてよ!」

「おー」


男子とは親しみがあるらしく、
全員に人気があった。


一方女子。


私は席に座っていて、後は女子全員
私の周りに集まっていた。

そして、その1人が口を開けた。


「茂香!もしかしてアレがあんたの…」

「そう!も~~♪ね♪」

「アイツはやめときな」

「へ?」


「アイツ、今まで何人も女子に告白
 された事あんのに、いっつも応えないの!
 あげくは無視だよ!?やめときなって」


「………」

「ね?」

「カッコイイ…!!」

「は?」


「ますます好きになっちゃった!
 皆ありがとう~!」


「……茂香、あんたね……」


と言うと、女子は皆ため息をついた。


「あいつは恋愛に興味ないんだよ?
 いーの?」


「知ちゃんパーフェクト…」


「あ─はいはいはい」


女子の皆はぞろぞろと席へ着いていった。