それは───…


「浅野知です。
Sクラスから来ました」


その時、教室が大きくざわめいた。

「Sクラス!?」

「ここがCって分かってて言ってんのか?」


「はいはい静かに!!今回は学年1位の
 浅野がCクラスの勉強を教える為に来た。」


「と…と…と、とも…」


「ん?」


「知ちゃんだぁ──っ!!」


私はガタンと音を立てイスから立った。


「ゲッ!!」


知ちゃんは顔をひきつらせる。


というと、また教室がざわめく。


「え、天才とバカが知り合い?」

「嘘ぉ」


須藤は、皆の驚きを気にせず
続けた。

「浅野、アイツは学年で1位バカだから、
 特にアイツを世話してやってくれ。席は隣な」

「な!?」

「知ちゃ─ん!カムイン!!」


と言うと朋ちゃんはツカツカやってきた。


「知ちゃん言うな──っ!!」

知ちゃんは私の頭を思い切り叩いた。

「ぎゃわ──っ!」

「お~流石1位だけあるな」

「ほんと─」