15分後。


「よし!行って来い速水&浅野!」


気づいたら何か俺と速水が
教室から追い出された。

え?
何これ?

「えっちょ、先生?
これどういう事?」

俺は声を荒立てて聞く。

すると須藤はにやり、と
笑って俺たちを見た。

「さっき話したんだが、
Sクラスを偵察に行く
事に決めた!
で、1人じゃさみしいから
お前も行って来い」


と言うとグッと親指を
立て笑顔で言われた。

また速水と行動かよ!

どんだけ俺を
苦しませるんだよ!

「は~い」


と速水は能天気に
答える。

人の気も知らないで…


クラスの奴らも俺に
「頑張って来い!」
と笑顔を向けるだけ。


俺の言い分を誰1人
聞く事なく無理やり
Sクラスの偵察に
行かされた。