「はいー速水ですー」


と私は軽くお辞儀をする。


「ウワサ通り!へ~
この子がねぇ」


ん?ウワサ通り?

ウワサあるのか、私。





有名人だ私!スゴ!


と優越感に浸っていると
いきなり大きな声が
飛び掛ってきた。


「コラ!初対面の子に
手を出すな!」

「痛い痛い!頬つねんな千鳥!」


「ゴメンね速水さん。
こいつ人間がなってなくて」


「ひでぇ!」


私はポカンと呆然として2人を
見る。


「はぁ…」