テーブルに座らずに、3人共
はしゃぎ回っていた。
皆5歳くらいの子だった。

そこに、1人だけテーブルに
向かって床に座っている女の子がいた。

その子は中学生くらいだった。


「こら!お兄ちゃんは帰ってきたばかり
でしょ。あんた達は座りなさい」


「「「は~い」」」


声を揃えて言うと、3人は正座した。
知ちゃんの姿はまだ見えない。
それで少し落ち着いた所で疑問を持った。


何で知ちゃんに晩御飯を頼んだんだろう?


まさか、違うか。

お母さんに頼んだんでしょ、と
勝手に解釈していた。


その瞬間、


「よっしゃ、飯出来たぞ!」


と男の声が聞こえた。


…誰だろう?
お父さんかな?


声だけが聞こえたため、姿はまだ
見えないままだった。


足が床を踏む音が聞こえたので、
思わず目を大きく開けた。



「あぁっ!!」

思わず声が漏れる。


エプロン姿で私から視界に入った
姿は…




知ちゃんだった。