まずい。

ローズ様が…


可愛いすぎる。


「もう、大丈夫です。ローズ様自ら看病して下さって、ありがとうございました。」


一刻も早く部屋を出たかった。


「あら、もう少し安静にしていなさい。傷は思ってる以上に深くてよ。」


ローズが静かに言う。

「それではご迷惑では?」


本当に早く出たかった。
これ以上部屋にいたら…。


「私も自分せいで傷を負った人にまで、冷たくはしないわ。」


ローズはクスクスと笑った。


「私は…貴方方騎士を全く信用してなかったけど、貴方のことは信じてもよい気がしますわ。」