俺は陸を殴っていた。


「つっ‥」


「陸くん!」
唯が陸を心配し駆け寄り
「憂くん!!殴っちゃだめだよ!」
と言う。


殴っちゃ駄目‥?
言っていいことと
悪いことがわかんねえのか‥?
お前も、お前も。


「ああ、お前も
そいつの見方かよ。」


つい嫌味っぽくいったのが
自分でうざったいくらい解った。


「じゃあお前は
留乃の何なんだ?え?」


殴り足りないような
そんな気持ちになった。
僕は陸にゆっくり近づいて行き


「お前も留乃にとっちゃ
犬同然なんだよ!」


と、言い放つと
陸の顔から血の気が引いていくのが