と、唯はまた
馴れ馴れしくも
腕にしがみついてくる。

「別に‥」
といい、唯を振り払い
変わらぬ速度で歩く。
すると唯は僕の正面に周り
「別にって!
本当に用事なんてあるのー?」
と僕を足止めする。
僕はそれを無視して
唯を避けて進もうとすると
「ねえ!!」
と、大きな声を上げて
唯が思い切り腕を掴んできた。


「何‥」


そういうと唯は
「まだ怒ってるの?
あたしのこと‥」
と呟く。


「‥いや。」


唯と別れたのは
唯の浮気が原因だった。


唯とは高校に入りたての頃から
卒業間際までの約2年半
付き合っていた。