しばらく経つと
留乃がそーっとドアを開け
外にいた僕に終わったよーと
アイコンタクトを取ってきた。


いつもふたりで居るときは
だいたい下着で歩いてるか
なにか着ていても
薄いTシャツ1枚とか
それに短いルームパンツを
履いている留乃。
記憶が無くなると
こうまで変わってしまう
ものなのだろうか‥


僕はまた病室に戻ると
留乃は置いてあった
ビタミンサイダーを手に取り
ごくごくと飲んでいた。


「炭酸‥飲めるの?」


そう聞くと留乃は
「美味しい!」と
笑いながら返した。


味覚までもが
変わるのだろうか‥