留乃はそれを
じーっと見ていた。


「はい、欲しい奴押して。」
と僕が言うと留乃は少し
戸惑った顔をして
ボタンではなくジュースが入ってる
プラスチックのところを押した。


いや‥
確かに好きな奴
押してるけどさ‥
何だか呆れて笑ってしまった。


すると留乃は
「あれ‥?」と言い
同じところを押し続けた。


「留乃‥
ほんとに分からないの?
下のボタン押すんだよ。」


とツッコミを入れると
留乃はおー!と言わんばかりの
顔をして下のボタンを
思いっきり押した。